□島根県産天然ゼオライト□
神々が集う出雲(島根)の地。古代、日本と大陸との交易の拠点であった出雲の地。島根県は2007年7月に世界遺産に登録された、石見銀山で知られる有数の天然鉱物産出県ですが、銀に代わってゼオライトの天然鉱石宝庫であるのは知らない人が多いでしょう。
火山国である日本は、世界でも有数の天然ゼオライトの産出国で、その産出量は全国で年間12万トン。天然ゼオライトは、火山活動による堆積物が海底や湖底に埋没し、圧力、温度、水分などの作用で変質して生成されます。わが国の天然ゼオライト鉱床は、北海道南西部から東北地方一帯と、西日本では唯一島根県の中・東部地域に分布します。島根県内での産出量は、1991年には年間約2万トンにおよんでいます。
知る人ぞ知る島根県は日本有数の天然鉱物産出県です。古くは石見銀山が有名で、16世紀から17世紀において、良質な銀鉱鉱石を大量に産出し、幕府の天領でもあったのです。今でも、どこかにまだ発見されていない銀鉱脈が眠っている可能性も捨てきれません。その銀に代わって島根県がゼオライトという天然鉱石の宝庫であることを知っている人は少ないのではないでしょうか?
□天然ゼオライトの成因□
ゼオライトはSi、Alアルカリ土類等地殻中に存在する元素を主成分として、低温・定圧条件下で生成し、僅かな条件の違いにより生成するゼオライトの種類が異なります。下記にあげるもの以外に、アルカリ性塩湖水、海水による変成を受けたゼオライトがあります。
○地表水・浸透地下水による生成 |
○地層水による生成 |
○熱水による生成 |
●地表水・浸地下水による生成
地表水・浸透水の蒸発が著しい乾燥条件下で、アルカリ岩質疑灰岩のように溶液と反応しやすい物質が存在すると、溶液中のアルカリ・アルカリ土類濃度が高まり、ゼオライトを生成する条件になるのです。
●地層水による生成
堆積物が埋没し、湿度・圧力が上昇すると堆積物中に含まれる溶液の性質が変化し、ゼオライトを生成する条件となるのです。
●熱水による生成
地殻中に滞留・移動する熱水に疑灰岩などが触れた場合、ゼオライトを生成する条件になる。
□ゼオライトの種類□
(生成過程による分類)
■天然ゼオライト |
□モルデナイト
□クリノプチロライト
□アナルサイム
□フェリエライト |
■合成ゼオライト |
今までに無い構造を持つ、新規なゼオライトの合成開発も行われています |
□天然ゼオライトとは?□
天然ゼオライトは、結晶性のアルミノケイ酸塩から成る鉱石で、邦名を沸石といいます。カルシウム・マグネシウム・鉄・ナトリウム・カリウムなどの種々のミネラルが含まれ、周囲の環境に左右されず、長時間力を持続できる特性があります。吸着・吸湿力に優れ、脱臭剤や土壌改良材に利用されています。
□弊社のゼオライトについて□
弊社の商品に利用しているゼオライトは『モルデナイト』であり、モルデナイトはクリノプチロライトに較べて、酸による結晶崩壊が少なく、酸性雰囲気においての利用が有利になります。また、細孔径が、クリノプチロライトが0.4nmに対して、モルデナイトが0.6nmと大きく、VOC(*下記)や臭気成分の吸着性能がより高いのです。
島根県は天然ゼオライトの宝庫であり西日本地域で島根ほど良質なゼオライトが豊富に産出できる所は他にありません。品質(純度)の高いことで知られており、現在いろいろな商品開発に島根県産の良質なゼオライトが活用されています。日本という国は資源省国。しかし、島根県には豊富に眠っているゼオライトというお宝があるのです。この機能性に優れた「ゼオライト」は商品開発に幅広く利用されています。
島根県産の良質なゼオライト100%の商品化に取り組み、この天然ゼオライトを結合剤を使わない国内初の加工技術に成功しています。弊社の商品は、結合剤を使わない為、天然ゼオライト100%の良質な機能そのまま発揮できる商品ばかりなのです。
基本的に弊社 天然ゼオライト20Kg商品は業務用でいろいろな用途にご利用頂いている商品です。
* VOC |
VOCとは Volatile organic compoundsの略で、揮発性有機化合物のことです。
WHOでは、大気中に気体で存在する有機化合物のうち、沸点が50℃〜260℃の物質の総称と定義されています。
■ゼオライト各種粒径商品のご案内■
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